―自己紹介をお願いします。
中島梓織(以下、中) いいへんじという演劇ユニットの主宰です。
的場裕美(以下、的) 映画美学校アクターズ5期生です。
―「アブラ」はどういう作品ですか?
中 的場さんの実際のエピソードをもとにしてます。
的 おぺちゃん(中島さんのあだ名)と自分の恋愛の話なんかをずっとしてて。
中 いくつかの恋愛を聞いて、そのエッセンスを持ってきた感じですね。 的 出来上がった台本を見た時「集大成だ!」って思った笑。 中 的場さんの10年間くらいのを15分にぎゅぎゅっと。
―中島さんは恋愛の話を書くことが多いのですか?
中 ここ1年くらいはそういう傾向がありますね。分かり合えなさを描くのに手っ取り早 いところがあるからかな。
ー的場さんは、おぺさんの台本を見てどう思いましたか?
的 自分らしく演じようみたいなことを思わずとも自分としてやれてます。まだまだこれからですけど。
中 的場さんの話をたくさん聞いて、的場さんの魅力的なところをベースにしたいと思って書いてたから、良かったです。
―松井さんのFBWSはいかがでしたか?
的 おぺちゃんと松井さんのやり取りを見てて、松井さんが監修してくれることの意味を すごく感じた。やっぱりひとり多ずもうは良い企画だって思えた。おぺちゃんも、他の人 たちも自分で自分色の作品を作る力を持っている人たち。だけど、おぺちゃんの良いとこ ろに松井さんの変態性がプラスされることで面白いものができるんじゃないかと思う。
中 私たちの作品は構成がすごくシンプルなんです。それは活かしつつ、お客さんを惹つけるためにどうずらしたり曲げたりするか、みたいな話をしました。もう一つ、電話でのやり取りが作品のメインなので、電話の向こうで言われてることをお客さんとどう共有するかも松井さんとも話してました。相手への反応をうまく使って、聞こえない言葉をどうやってお客さんに届けるか。電話ってプライベートな空間で、でも他人と話をしてるっていう特殊な状況で面白いですよね。
ーお互いのいいところを教えてください。
中 私は、人間の弱い部分とか恥ずかしい部分が好きで、そういうのを見せてくれると嬉しくなっちゃうんですけど、的場さんはそういうところを出してくれて、そしてそれを品を創るために一緒に客観的に考えてくれるのがすごい良いなって思ってます。あと可愛いです。可愛いし、可愛いところを出し惜しみしないところがいいなって思います。出し惜しみしない、というか、出ちゃってるところがすごい好き。それをお客さんにも見てもらいたいし、そうできるように頑張りたいです。
的 おぺちゃんは、年はけっこう離れてるんだけど、底が見えない人だなと思っていて、でもそれがすごく魅力的に感じる。本当にいい子で、みんなに好かれてて、すごく才能がある子で、なんか気になっちゃう。憧れみたいな感情もあるかも。でも妹のようにも思ってます。なんでもしてあげたくなっちゃう。
中 私お姉ちゃん欲しかったのでめっちゃ嬉しいです笑。
ー最後に、意気込みを教えてください。
的 おぺちゃんの作品は今でも魅力的なんだけど、松井さんと関わることで、普段の作品と違う色が出ればいいな。いい作品にするために私も努力したい。
中 確かに自分の作品って、味で言ったらプレーンな気がする。もちろん好きだなって思ってやってるんだけど、チョコ味とか苺味とか新しい味みたいなのが出せたらいいなとは思います。たくさんの人に力を借りて、新製品ができそうです。
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